今回は税金とは関係のないお話です。
先日、ユニバーサルマナー検定を受講し3級を取得しました。
ユニバーサルマナー検定とは日本ユニバーサルマナー協会が主催している、高齢者や障害者など様々な方との接し方・向き合い方を学ぶものです。
3級は2時間の講義を受けると誰でももらうことができます。
2時間のうち1時間は講師による講義、あとの1時間はグループディカッション形式になっています。
講義では、障害者に対する環境や考え方が時代と共にどのように変化してきたか、
障害者の方々がどのような思いを持っているか、私たちは障害者の方々とどう接するべきなのか、
などを教えて頂きます。
一昔前は障害者に対する意識が低く、障害者が住みやすい環境ではなかったため外出すること自体が困難な時代もあったようです。
現在は少しづつ環境が整備され、障害者を外で目にすることも当たり前になり、それによって障害者との向き合い方が変わり、そして意識が変わる。
意識が変わるとまた環境が変わり、その繰り返しにより徐々に住みやすい街に変わっていくようです。
一般の方は障害者と接するときに「無関心」と「過剰」のどちらかになるそうです。
「無関心」はどう接すればよいかを知らない、「過剰」は障害者がどう接して欲しいかを知らない、
つまり原因は障害者の方との向き合い方を単に「知らない」だけであり、意識を変えるだけで対応も変わります。
知っているだけでできることはたくさんあるんだと教えて頂きました。
声をかけるときに「できますか?」「大丈夫ですか?」と尋ねると、つい「できます」「大丈夫です」と答えてしまうようです。
そういう場合は、相手ができるかどうかではなく、自分にできることはないか、と考えることが大切で、
「何かお手伝いできることはありますか?」と尋ねるのが一番助かるそうです。
たった2時間でしたが本当に多くのことを教えてもらいました。
人として当たり前のこと、大切なことを改めて学ぶことができました。
講師の原口さんは29歳で、生まれつき両目が見えない視覚障害をお持ちです。
それでも一人暮らしをされていて、普通の人と変わらない生活が送れているとおっしゃっていました。
また話がとても上手で、直接心に語り掛けられているような、そんな印象を受けました。
自分が人前で話をするときに参考になるなと、そんなことも勉強しながら聞いていました。
また、認定証にも載っている、車いすの人の手を引く女の人のロゴ。
このロゴのエピソードについても教えて頂きました。
この車いすに乗っている方は、講師の原口さんも所属する株式会社ミライロの代表 垣内さんがモデルになっているそうです。
このエピソードを聞いているだけで目頭が熱くなってしまいました。
今回この講習を受けようと思ったきっかけは、岸田ひろ実さんの本でした。
この講習を受けて本当に良かったと思います。
自分だけではなく多くの人にも知ってほしいと思いました。
少しでも興味があればぜひ受講を検討してみてください。
ユニバーサルマナー検定
株式会社ミライロ
2017/11/29